コンテンツ保護について


TVPlayerのコンテンツ保護について

iPhone へのダビングサービスに関して「コンテンツ保護を実現するためのシステムの基本的考え方」を解説致します。
本解説は一般向け資料ですので、より詳しい資料がご必要な場合、マキエンタープライズまでお問い合せください。(事前のNDA契約が必要です)


システム概要

システム概要

従来、ワンセグ録画データはそのコンピュータあるいはチューナデバイスの固有情報から生成した鍵を使用したローカル暗号(DES相当)を用いて暗号化されています。

ダビング対応について、視聴ソフトには、Transcode機構、データ転送機構および、ダビング回数監視機構が追加されています。

iPhoneからダビング要求がある時、視聴ソフトは録画データから必要情報を切出し、再構築の上、接続されているiPhone 固有情報から生成した鍵を使用したローカル暗号(DES相当)を用いて暗号化され、iPhoneに転送し、転送が成功した時点で、ダビング回数を更新します。


iPhone/iPod touch OS



iPhone OSについて


iPhone OS 2.x/3.0 では、アプリケーションソフト毎に保護されたデータ保存領域が確保され、他のアプリケーションソフトからはアクセスできないようデータ保護機能が OS レベルで実現されています。

iPhoneにインストールされる各アプリケーションソフトにはApple社の発行する固有の開発者証明書が組み込まれ、「なりすまし」ソフトの開発や、インストールが行えないよう厳重に管理されています。

従って、ワンセグデータを転送・再生する専用ソフトを iPhone にインストールすることにより、iPhone を ARIB TR-B14 第八編の「地上デジタルテレビジョン放送 コンテンツ保護規定」の主旨に沿ったコンテンツ保護方式を搭載する記録デバイスとして扱えると考えます。


iPhoneアプリケーション


iPhoneアプリケーション(TVPlayer) について


万が一、iPhone OS 自体が改ざんされ、ダビングされた記録データにアクセスできる状態になったとしても、コンピュータ上のワンセグデータがそのコンピュータあるいはチューナデバイスの固有情報から生成した鍵を使用したローカル暗号(DES相当)を用いて保存されているのと同様に、iPhone 固有情報から生成した鍵を使用したローカル暗号(DES相当)を用いて記録されていますので、専用アプリケーションソフトがなければ再生することはできません。

さらに、TVPlayerでは、iPhone OS の改ざん (Jailbreak) を検知すると、自動的に記録データを抹消する機能を実装しています。

上記の実装により ARIB TR-B14 第八編の「6.1 コンテンツ保護機能の実装基準」を満たしているものと考えます。


ワンセグ視聴ソフト


ワンセグ視聴用アプリケーション(OneTV) について


デジタルコピー制御記述子およびコンテンツ 利用記述子によってダビング制御を行いますが、ダビング回数の管理についてはインターネット上のDRM管理サーバに記録する方法を提供しています。

コンピュータあるいはチューナデバイスの固有情報から生成した識別子毎にDRM管理データを用意します。
各DRM管理データは、録画番組識別子毎にダビングカウント値を保持します。
録画番組識別子はダビング実行時に都度抽出しますので、記録ファイルのヘッダ情報やメタ情報などを改ざんしてもダビングカウント値を不正操作することはできません。

DRM管理サーバではDRM管理データをシステムクロックから生成したワンタイムキーによる暗号化によって、利用・改ざんできない仕組みを実現しています。



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